〒569-0081 大阪府高槻市宮野町2-17 072-671-1008

文字サイズ

トピックス

IVR治療について

IVRとは

「IVR:アイ・ブイ・アール;Interventional Radiology」は今、注目されている「患者様にやさしい最先端の低侵襲性の治療法」のひとつです。

X線透視像、CT像、超音波像、血管造影像を見ながら、カテーテルと呼ばれる細い管や、針を用いて外科的手術なしに、できる限り体に傷を残さずに病気を治療する画期的な方法で、IVRというよりImage guidance surgery(画像誘導下外科)という言葉がわかりやすいかもしれません。

現在、IVRは画像をもとに診断し、治療してきた日本医学放射線学会認定の「日本医学放射線学会専門医」が中心になって行っています。つまり、放射線科医が長年培ってきた能力・技術がこの領域に生かされています。さらに、この治療法の専門医であるIVR学会認定の「IVR専門医」・日本がん治療認定機構認定の「日本がん治療認定医」が的確な舵取りをしています。

治療としては、腫瘍や血管病変を中心に全身の幅広い疾患に当科において積極的にIVRを行っており、基本的には「さす」「いれる」「広げる」「つめる」「とる」「だす」という手技を用いています。

http://www.jsivr.jp

IVRは病変自体の治療もさることながら、病変に伴う症状の改善や臓器機能の温存などを通して、治療法の選択肢が増えることにより、当院では患者の病態や病期などに見合った最も適切なIVR治療法の選択し、常に患者さんのQOL向上を目指しています。

IVRによる低侵襲性治療は、治療行為に伴う肉体的・精神的苦痛の軽減だけでなく、術後管理を容易にし、入院期間を短縮させ、早期社会復帰をもたらすなど医療経済的・社会的な負担軽減にもつながるため、今後ますます社会の期待が増すものと思われます。

われわれは、より適切な治療を行うため、当院他科のDrと協力はもちろん、患者の治療に対して同志となり、厳密にその適応を決定した上で、IVRを施行し、さらにあらゆるIVR手技の習熟と器具や機材に対する十分な知識を習得すべく日々努力、研究しています。

IVR専門医・がん治療認定医  山本和宏

当院のIVR治療

肝細胞癌に対する塞栓化学療法

リピオドール+抗がん剤注入
        ↓
ゼラチン スポンジ+抗がん剤塞栓

 

肝細胞癌症例に対する選択的塞栓化学療法

治療前 治療後
 

肝細胞癌が濃染像として描出

腫瘍部まで選択的にマイクロカテーテルを勧める

腫瘍に一致して抗癌剤-リピオドール混合液が貯留

 

脾動脈瘤に対する塞栓術の症例

術前、非侵襲的なCT検査にての動脈瘤描出

治療前

治療後

   

多彩な離脱式コイル

 

出血の症例に対する選択的塞栓術

出血している血管内にカテーテルを進め、塞栓物質(ゼラチンスポンジ細片、金属コイル)を注入、留置し血管を詰めてしまう。

 

透析シャント狭窄に対する血管形成術の症例

術前
非侵襲的なCT検査にて血管狭窄描出

バルーン拡張

バルーン拡張後