MRI 2台がフル稼働(1.5テスラ,3.0テスラMRI)
2007年1.5テスラMRIの導入
2012年3.0テスラの導入
2台稼働により、検査待ちゼロを目指します。
MRIの原理
MRI(Magnetic Resonance Imaging)磁気共鳴画像とは、磁石と電波を利用し、カラダのいろいろな方向からの断面を正確に画像化する検査方法です。カラダから発生する弱い電波を受信し、コンピューターで電波の発信場所・量を把握することにより画像を作り出します。
「テスラ」とは磁気の強さを表す単位です。従来は「ガウス」という単位を使用していました。
「ガウス」とは磁束密度のこと、1平方センチメートルあたりにどれだけの磁力線が集まっているかを示す単位です。1テスラは10,000ガウスに相当します。この数字が大きいほど、磁力が強いことを意味します。家庭用磁石入り絆創膏(エレキバンなど)は、0.2テスラくらいの磁力といわれています。
3テスラMRIは従来の1.5テスラMRIの2倍の静磁場強度を持っており、より多くの原子核の種類を特定できるため、多くの疾患を高画質で得ることが可能です。
MRI適応疾患・適応部位
- 全身の腫瘍性病変
- 全身の炎症性病変
- 全身の血管性病変(MRA・MRV)
- 脳梗塞・脳出血
- てんかん・眩暈・痺れ・耳鳴り
- 認知症(アルツハイマーなど)
- 脱髄性病変
- 脊髄・脊椎・椎間板病変(腰痛・頚部痛・手足の痺れなど)
- 乳腺病変
- 肝、胆、膵病変・MRCP
- 腎、副腎、膀胱病変・MRurography
- 婦人科系病変
- 四肢関節(骨折・靱帯・半月板など)
- 上記以外にも全身の疾患、部位に有効です。
当院のMRIのメリット
- 優れた環境性
従来型のMRI装置より本体トンネルが短く広いため、圧迫感が軽減されています。
- 放射線による被曝の心配がない
磁場を利用して体内の様子を画像化しますので、X線撮影やCTように被曝の心配はありません。
- 高解像度高画質撮影(3.0テスラ超高磁場)
従来より細かくシャープな撮影が可能なため、微小な病変を発見しやすくなっています。
- 検査時間の短縮(3.0テスラ超高磁場)
従来の2/3以下の撮影時間。ご高齢の患者様の負担や検査待ち日数も改善されます。
1.5テスラMRI
2007年10月よりフィリップス社製1.5テスラMRI装置を導入しました。
現在も常に最新バージョンへ更新し、皆さまにより良い検査を提供することを心掛けています。 |
1.5テスラMRIの特徴
1.5テスラMRIでは、3.0テスラMRIの弱点である動きの影響を受けにくく、上腹部(呼吸の動き)や脊椎(呼吸や喉の動き)などの部位で力を発揮します。
また金属の影響も3.0テスラMRIに比べ受けにくく、体内インプラントのある方への検査にも有用です。
実際の検査画像
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EOB検査 肝癌や転移性肝癌の精密検査などに 有用な検査です |
VISTA画像 婦人科腹部において非常に薄く、 細かい撮影が可能な検査です |
金属の埋め込み手術後 金属の画像劣化の影響を 最小限にできます |
他にも今まで通りすべての検査においても稼働中です!!
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股関節の骨挫傷 | MRCP(総胆管結石) | 頚椎ヘルニア |
脳内クリッピングMRA |
3.0テスラMRI
2012年9月より、MRIの最高級機種『3.0テスラMRI』を導入しました。 |
3.0テスラMRIの特徴
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※『頭部専用32chコイル』とは、標準8chコイルから32chコイルに変わったことにより信号が30%向上することで高画質となります。また検査時間の短縮を図ることも可能となりました。
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頭部専用32chコイル使用時の頭部MRI、MRA画像
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横断像 | 冠状断像 | MRA | 聴神経 |
実際の検査画像(頭部以外の画像)
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手指 | 肩関節 |
足関節 |
※分からないことや不安なことがございましたら、放射線科スタッフにお気軽にご相談ください。